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【日曜美術館「思い出を蘇らせる絵画 亡き人と向き合う画家」(Eテレ 7/3 20:00-20:45)】
写実画家・諏訪敦が、娘を事故で亡くした親から、「娘を絵画でよみがえらせてほしい」と依頼される。
 最初は資料として娘の写真を取り寄せ、両親を描き写す事のなかから、出会ったことのない人の手がかりを探す。諏訪は時計を外そうとする架空のポーズと暗い表情を描き、「自分はすでに他の生を受け、今も存在している」ことをメーセージとして込めた。

 しかし、試作に両親は不満を持つ。諏訪も、両親の気持ちに移ろいと揺れを感じ、とまどうが、ある娘を亡くした経験のある母親の助言で、両親が求めているものは、両親の記憶のなかにある何かではなく、今まで自分たちの知らない何か、なのではと思い至る。
 例えばそれは、いままで聞いたことのない娘の想い出を、誰かから聞かされ、『ああ、あの子らしいな』と納得したり、『そんな一面もあったのか』と驚くようなものなのだろう。

 依頼から半年を経て仕上がった肖像は、時計を外そうとするポーズを、よりしなやかな、女性的ポーズに替え、表情も明るく穏やかで、涼やかな美しさに仕上がった。両親も思わず娘の名を口にして涙ぐむ……

 仕上がりをみて、それは美しいものだと、まず思った。その制作プロセスも面白かった。しかし、両親が満足したからといって、それが正解だと言えるわけではないのでは、とも思う。
 番組の途中で、娘に先立たれた両親は、家にいてもふたり会話がない、と告白するシーンがあった。娘を失った悲しみに加えて、それを夫婦の間ででうまく整理できないやりきれなさが、暗闇のなか、激しく光明を求めているのは明らかで、絵を手にした後にまた薄暗がりへと引き戻されない保証はどこにもない。

 もちろん諏訪さんを責めているわけではない。どうしてこうも暗いことを考えたかというと、司会の千住明が「アートというものは、それだけもがいた後には必ず答えが見つかるものだ」といった趣旨のコメントをしたことに憤りを感じたからだ。
 もう少し時間をおいて、かの作品に出会った時、そのまた次に見た時にはどう感じるのだろうか。
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